【統計学と株式投資】データをビジネス(投資)に活かすとはどういうことか?

こんにちは、株リーマンです。
株式投資をされている方はもちろん、ビジネスをされている方は「ビッグデータ」という言葉を聞いたことがあると思います。
ビッグデータとは、インターネットの普及や、コンピューターの処理速度の向上などに伴い生成される、大容量のデジタルデータを指します。
このビッグデータを統計解析し、ビジネスに活かそうとする企業が脚光を浴びているのはご存知のとおりです。
今回の記事は「データをビジネスに活かすとはどういうことか?」というテーマを株式投資との共通点をふまえて書きたいと思います。
本記事の参考書籍こちらです。
統計学が最強の学問である
これから10年で最もセクシーな職業とは?
まずはこの問いです。googleのチーフエコノミストである、ハル・ヴァリアン博士は、2009年1月にマッキンゼー社の発行する論文誌においてこう語りました。
I keep saying the sexy job in the next ten years will be statisticians.
私はこれからの10年で最もセクシーな職業は統計家だろうって言い続けているんだ。
ここでいうセクシーとはイケているとか、魅力的であるという最大の賛辞のことを表しています。
ITが発達し、ありとあらゆるデータが蓄積されてきた現在、そこに統計解析という手法を用いることで、新しいビジネスチャンスを発見できるようになったことは自明の事実です。
そして、今後ますますその潮流が増していくことを考えると、統計家の需要は尽きないだろう、という背景だと思います。
データ分析に必要なこととは?
データ分析に必要なこととは何でしょうか。例えば、アンケートをとって、その結果をグラフにまとめて、当社の商品は満足度が高い、という自己満足的なものに終始してしまう企業もあります。
本当にそれで売上があがるのか?
データ分析にかけた解析の工数は、そのコストに見合うだけの利益を上げることができるのか?
そもそも、なぜデータ分析をしているのか?
といった視点が最も重要と、本書は説いています。
そして、さらに、コンサルタントやマーケターと名乗る人の中には、単に綺麗なグラフや表を作っている人もいると、筆者は指摘しています。
なぜアンケートをとるの? なぜ統計解析をするのか?
その先には、何らかのアクション、つまり、利益を上げるためのアクションが待っているはずです。
データをビジネスに使うための3つの問い
上述したように、そのデータ分析が、次の具体的なアクションに繋がるどうか?を判断する最低限の3つの問いがあります。■問い1
何かの要因が変化すれば、利益は向上するのか?
■問い2
そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
■問い3
変化を起こす行動が可能だとしてそのコストは利益を上回るのか?
この3つを問いに答えられた時に初めて、行動を起こすことで利益を向上させることができる見通しがたち、統計解析に従った新しいアクションをとろうと考えるわけです。
統計学と株式投資の関係
ここまでは、統計学の話を中心にしてきましたが、これはそのまま株式投資に繋がると思います。株式投資をしていると必ず必要になるのが、テクニカル指標です。
テクニカル指標は多数存在しており、どれか一つを使うのか、それとも複数を組み合わせて使うのか、考えだすと無数のパターンが存在します。
そのため、テクニカル指標を勉強しだすとキリがなく、泥沼にはまっていってしまいます。
でも、そもそもテクニカル指標を使う目的はなんだったのか?
それは、利益を上げるアクションをとるための判断基準ではなかったのか?
結局、素晴らしいテクニカル指標を探したり、研究したりすることが大事なのではなく、
これと決めたテクニカル指標を使って、
どういった変化があった場合には、自分はどういうアクションをとるか?
そのアクションをとることは実際に可能なのか?
そのアクションをとった場合には、どれくらいの損失の可能性があるか? または、どれくらいのリターンが見込めるのか?
という具体的なアクションまでブレイクダウンする必要があり、そして、それを実行していき、結果を蓄積していく必要があると思います。
まとめ
書籍の中には、様々な統計学的な考え方が書かれていましたが、正直自分にはまだ難しく理解するには至りませんでした。ただ、重要なことは、手法ではなく、『手法を用いた結果、目的を達成するための行動に繋げることができるか?』という根幹の部分であることを学びました。
これは株式投資にも言えることだと感じます。
すなわち、
データを用いて、投資に繋がる行動を考え、それを実行にうつせるか?
だと思います。
統計学の考え方が平易に書かれているので、興味がある方は本書『統計学が最強の学問である

株リーマン
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